『心から寄り添うこと』 と
『境界線を維持すること』
その"両立"を意識しておくことは大切。
特に、親い人たちとの関わりにおいて。
まだまだ心に留めておかないと難しいのだなぁ...
とちょっと凹む と同時に
それくらい親く人と関われていると思うと
うれしくもあったりする。日々是学びなり。
そんなこんなを考えていた今日。
電車で移動中、あまり心地よくないことに
何度か遭遇した。よくあるとても些細なことだけれど。
トゲトゲしたものに見事に反応している自分がいた。
そして、そのことに帰り道でようやく気付く始末... Orz
ふと思い出したこと。
先日、夕方遅めの帰りのバスの中での出来事。
若い運転手さんが、乗ってくる一人ひとりに
「こんばんは」
と柔らかく挨拶してくれていた。
私が乗った時も。結構な人数なのに。
そう、一人ひとりに丁寧に、けれどさりげなく。
停留所に留まるたびに
柔らかい『こんばんは』がマイクで車内に広がった。
それだけでふわっと柔らかな気持ちでいられた。
私と同じように感じていた人も少なからずいらしたはず。
実際、バスの中のエネルギーはいつになく柔らかかった。
ある音叉の音波に、近くの音叉が共鳴していくように・・・
ものすごい貢献✨
たった一人の人が出すエネルギーが
こんなにも柔らかくさりげないエネルギーが
及ぼす影響力の大きさを目の当たりにした体験。
衝撃的だった。
大林宣彦監督が初めて
『原爆』をテーマにした映画を製作中と
先程ニュースで報じていた。
ご高齢、末期のガン...
それでも今、生かされている自分を考えた時
平和のために役立つことを表現したいのだと。
『僕はこう問いかけたい。
私はこんなことをしている。
あなたは何をしますか?』
とても重く、深い問い。
もちろん、すでに行動を起こしている方もいらっしゃるだろう。
気持ちはあるけれども、具体的には...という方も。
私自身、大林監督の問いに
簡単に答えることはできないけれど...
あの運転手さんのような音叉になることはできるはず。
誰かが出した 心地よくない音に共鳴するのではなく
小さくても柔らかい音を出し続ける努力はできるはず。
柔らかい音を響かせ続けていきたいな。
令和元年 8月6日 合掌